A Nightmare (3)

男は俺の中を何度も突き上げ、掻き回す。先ほどの騒動で、一度閉じてしまった俺の後ろの
孔は、男の急激な侵入に耐えられず、激痛が走る。
「う・・・。」
俺は、思わず呻き声を漏らす。
「フン、いくら狭くたって、俺には平気なんだぜ。何と言っても、俺のものは、硬度10まで硬く出
来るんだぜ。締めて俺を苦しめようだなど、また馬鹿な真似はするなよな。」
男が、ピストン運動を繰り返す。背後の野獣も、興奮しているようで、鼻息が荒くなる。野獣の
熱い息が、俺の耳の後ろにかかる。
「セイちゃん、お前にも、あとで入れさせてやるからな。まあ、お前の場合、牙でも入れてみる
か?」
その言葉に、俺はぞっとする。しかし、後ろの野獣は、ますます興奮してきたようだ。野獣は後
ろから、ザラザラした長い舌で、俺の首筋、肩を舐め回す。そして、首筋から肩の周辺、至る所
に吸い付いては、甘噛みをする。
ふとその時、右肩に激痛が走った。甘噛みでは満足できなくなった野獣が、ついに、俺の肉に
食いついたのだ。嫌な音がして、俺の右肩の肉の一部が噛み切られる。右肩から、血が吹き
出す。
「おい、セイちゃん、我慢できなくなって、もう肉食っちまったのかよ。」
グロロ・・・
俺の肉を飲み込んだ野獣は、舌なめずりをしている。
「だが、今はこれ位にしておけよ。こいつがくたばっちまったら、折角の孔が、締まらなくなっち
まうからな。俺がこいつを味わい尽くしたら、後はお前の餌にしてやると言ってるだろ。」
男は再び、俺の中で激しく動き出した。俺はもう、何も感じない。右肩の激痛で、俺の下半身は
麻痺してきたようだ。右肩から溢れ出す血で、俺の上半身は真赤に染まっている。
「フ、血の海の中で陵辱するのも、味わい深いもんだぜ。」
男の動きが早くなる。
「ああ、そろそろフィニッシュだぜ。だが、最後にお前に面白いことをしてやるぜ。」
男はそう言って、絶頂直前で自分のものを俺の中から引き抜いた。そして、はちきれそうに膨
張したものを、俺の目の前に近づける。
「お前の美しい顔は、飢えた悪魔達にとって、格好のおかずだっただろうよ。だが、その美しい
顔も、もう不要だな。なぜなら、あとは、こいつがお前を骨まで食い尽くすだけなのだから。だか
ら、その顔は、俺が潰してやるぜ。」
男はそう言って、右手で自分のものを掴んで、俺の顔めがけて液を放った。額から目、鼻、
口、顎に至るまで、男の液が俺の顔を覆いつくす。
あ、熱い!
男の液のかかった俺の顔が、焼けるように熱くなる。煮えたぎる粘土の高い液体を注がれた
気分だ。こいつの体液は、一体何で出来ているんだ?
あ、熱い!顔が・・・焼けるように熱い!
やがて熱さが激痛に変わり、俺の思考力を奪う。
お、俺は、一体、どうなるんだ・・・?
「スカー!」
その時、猿轡をはめられて声を出せないはずの少年の、絶叫が聞こえてきた。

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