A Nightmare (2)

野獣が再び、俺の体を背後から押さえつける。一糸も纏っていない俺の体の皮膚に、野獣の
体毛が触れて、むず痒さに鳥肌が立つ。
マスクの男は、俺の両足首を掴んで、俺の脚を開脚させ、上に持ち上げる。俺の下半身は・・・
後ろの孔は、露に開かれているに違いない。
ふと、俺の目が天井から吊るされている少年の目とあった。少年は、俺の方を見ていたようだ
が、俺と目が合うと、顔を背けた。
「ジ・・・ジェイド、俺を見るな!」
俺は思わず叫んだ。こんな俺の恥ずかしい姿を、あいつにだけは見られたくない・・・。
「フ、あの坊やも、お前の痴態に、血湧き、肉踊っていることだろうよ。何なら、お前にも、自分
の痴態を見せてやるぜ。オプティカル・ファイバー・パワー!」
男がそう言って、腕からリングに向けて、壁に向けて、そして天井に向けて光線を放つと、辺り
一面が鏡張りの空間となった。
「おい、セイちゃん、こいつの足首持っていろ。」
男がそう命じると、俺の背後の野獣が、既に高々と持ち上げられた俺の両足を、後ろから両腕
で掴んで固定する。そして、両手の開いた男は、両手で俺の下半身を攻める。
「やはりお前、相当助平だな。自分の目かっ開いて、よく見てみろ。お前の孔、もうこんなに口
を開いてるぜ。」
男はそう言って、側面の鏡に向かって俺の後ろ孔を広げて見せる。
天井から吊るされている少年は、もう、目を背けている。
「おい、そこの甘ちゃん坊や、お前の愛しのスカーフェイスの悶える様を、よく見てやれよ。」
「ジェイド、見るな〜!」
男の言葉に、俺は思わずそう叫び、後ろの野獣に頭突きを食らわせ、自分の両足が一瞬自由
になると、その足で、俺の孔を弄っている男の脇腹に蹴りを入れた。
「う・・・。」
一瞬、野獣と男がほぼ同時に呻き声を上げた。だが次の瞬間、男は不適な笑みを浮かべて言
った。
「お前、馬鹿な真似をしたらどうなるか、どうやら分からないらしいから、教えてやるぜ。オプティ
カル・ファイバー・パワー!」
男はそう言うと、天井から吊るされている少年めがけて、腕から光線を放った。光線が、少年
の両目に当たる。
「う・・・。」
少年が、猿轡の下から、声にならない呻き声を発した。何やら、タンパク質の焦げる匂いがし
てくる。
「き、貴様、あいつに何しやがった?」
「フン、あいつの目を焼いてやったまでよ。何、あいつにしきりに見るなと連発していたお前にと
って、むしろ有難いんじゃないか?それに、あいつ自身、さっきからずっと、目を背けていた様
だしな。俺としては、あいつにもたっぷりお前の痴態を見せてやりたかったんだがな・・・。まあ、
これからたっぷり、何が起こっているか、実況中継してやるぜ。あのガキにとっても、目が見え
ない状態で、耳から情報が入るほうが、むしろ妄想を膨らませられて、興奮できるんじゃない
か。」
「き、貴様・・・許さん!」
「お前・・・だから、今度お前が馬鹿な真似したら、ヤツは、今度は目だけじゃすまねえぜ。」
男がそう言っているうちに、再びあの野獣が、背後から俺の体を押さえてきた。
「なあ、せいちゃん、この馬鹿、何度言っても聞かねえ可能性もあるから、一応手首は縛ってお
け。」
男がそういうと、野獣はロープを一本噛み切り、そのロープで俺の両手首を縛った。
「お仕置きに、痛い思いをさせてやるぜ。」
男はそう言うと、自分の切り立ったものを出し、俺にいきなり侵入してきた。

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