A Nightmare (1)

ここはどこだろう?体の自由が利かない。ここはリングの上なのか・・・?
背後をふり返ると、毛むくじゃらの野獣が、俺の体を後ろから押さえ込んでいる。
そして、俺の正面からは、金髪の、顔の上半分に仮面をつけた筋肉隆々の男が迫る。
「スカーフェイスよ、たっぷり楽しませてもらうぜ。」
男はそう言って、自分のモノを、俺の口に入れてくる。俺の背後の毛むくじゃらの野獣は、舌な
めずりをしている。
こんなもの、噛み切ってやる・・・と思ったが、顎に力が入らない。
「フ、馬鹿な真似はしない方がいいぜ。あれが目に入らないか?」
男がそう言って指差したところに、俺のよく知っている金髪の少年が、猿轡をはめられて縄で
縛られ、天井から吊るされている。その下には、何やら井戸のようなものがある。
「き・・・貴様、あいつには指一本触れるな!」
この男のものを口から引き抜き、思わず俺はそう叫んだ。発したその言葉に、俺自身驚く。俺
は悪行超人として、自分以外の者を信じるな、疑え、裏切れと、徹底的に叩き込まれてきたは
ずであったのに・・・。
「フ、あのガキはまだ未熟で、食っても面白くねえ。もう少し、太らせてから食ってやる。」
そう言って男は、再び自分のものを俺の口に押し込む。
「だが、あのガキの下にある井戸の中には、超人の肉に飢えた猛獣がいっぱいいるんだぜ。
お前が馬鹿な真似をすれば、あのガキを吊るしているロープがいつ切られてもおかしくないん
だぜ。」
そう言って男は俺の頭を抱え、自分のものを俺の喉深くに突き刺す。息が出来ず、思わず、咽
びそうになる。しかし、男何度も何度も、俺の喉を突き上げる。

「お前の上の口も、なかなかよかったぜ。だが、今のはほんの前座。お楽しみは、まだこれか
らだ。」
男がそう言って、自分のものを俺の口から引き抜き、野獣に目配せをした。すると、野獣がそ
の牙で、俺の着ているものを引き裂いていく。
「お前の体は、俺がたっぷり味わった後、こいつにくれてやるつもりだ。こいつがお前を、骨ま
で残らず食い尽くしてくれるだろうよ。だが、こいつにもちょっと、先に試食させてやることにし
た。」
男はそう言い、今度は自分が俺を後ろから押さえつける。
舌なめずりをしている野獣は、切り裂かれた俺のコスチュームを剥ぎ取りながら、そのザラザ
ラした長い舌で俺の全身を舐め回す。
いつの間にか俺は、一糸纏わぬ状態にされている。露出した肌は、野獣の唾液でベトベトで、
外気に触れて冷たさを感じる。
「どうだセイちゃん、こいつの肉は美味いか?」
グロロロ。
野獣はまた、舌なめずりをする。
後ろから男が、俺の耳元に熱い息を吹きかける。男の下半身の膨張したものが、俺の臀部の
すぐ上に密着しているのを感じる。
男は左腕で俺の上半身を押さえたまま、右手が下に伸びていく。そして、男の指が、俺の後ろ
孔の周辺を這う。
「あ・・・。」
指が俺の後ろ孔に侵入したとき、俺は反射的に声をあげ、身じろいだ。
「おまえ、何純情ぶって驚いていたがるんだ?悪魔時代は、散々ケツを使って生きてきたことも
あったんだろ?こんなことは、慣れっこじゃなかったのか?」
俺の中に侵入する男の指が、一本、二本、三本と増えてくる。
「う・・・。」
こんな奴らの前で、声など漏らしたくはなかったが、久しぶりの痛みに呻き声をあげてしまっ
た。
「こんなんで済むと思ったら、大間違いだぜ。」
男はそう言って、指を引き抜いた。
「今度はお前が後ろをやれ。」
男がそう言うと、今度はあの野獣が背後に回ってきた。

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