At Hospital(After Replacement Matches) (12-2)

しばらく貪り合った後、スカーフェイスがゆっくりと唇を離した。
「ジェイド、強くなれよ。」
俺が再び、お前と会うときまで・・・。

スカーフェイスの唇が、ゆっくりとジェイドの体を下降する。ジェイドの上着の前を開け、首筋か
ら肩、肩から胸へと、舌が這う。ジェイドは、恍惚としながら、自分の両足の間にあるものが、
自分の意志を離れた、別の生き物になってくるのを感じる。目をつぶって、全身の感覚を研ぎ
澄ます。
スカーフェイスの舌が、ジェイドの脇腹、そして、下腹部を這う。
「あ、スカー!」
ジェイドが、思わず声を上げる。
「フ・・・。」
スカーフェイスは、少し上目遣いでジェイドを見ると、ジェイドは目をつぶったまま、快楽に、顔
をのけぞらせて。スカーフェイスは、再び行為を続ける。ジェイドの両足の間のものは、既に十
分に硬くなり、鉛直方向を通り越して、ジェイド自身の頭の方へ鋭角に向いていた。
スカーフェイスが、ゆっくりとジェイドのズボンを下着ごと下げる。
「あ、スカー、駄目!本当に、レーラに怒られる!」
「フン、お前の知らない世界に連れてってやるぜ。」
スカーフェイスはそう言って、ジェイドのものを暫く手で愛撫していたが、ついにそれを口に含
み、その先を舌先で転がした。
「ああ、スカー!」
ジェイドがまた、声を上げる。
「お前、本当に可愛いな。」
スカーフェイスは、遠慮なく、ジェイドのものを喉の奥まで含み、上下に動かす。両手は、その
裏にある二つのものに触れ、ゆっくりと愛撫している。
「スカー、駄目、出ちゃう!」
ジェイドは、思わず目を開けた。その瞬間、上目遣いで自分のものを口に含んだ、暗がりに浮
かぶスカーフェイスの白くて端正な顔が飛び込んできた。ジェイドは抗う間もなく、スカーフェイ
スの口の中に放出した。
スカーフェイスは、ジェイドが放ったものをそのまま飲み込む。少しだけ、口角からあふれ出た
白いものが、スカーフェイスの口元を伝わる。そんなスカーフェイスの顔を見た瞬間、ジェイドは
果てたばかりでありながら、再び恍惚感に襲われた。
「フ、一回行っちまったか・・・。でも、まだまだこれで終わりじゃないぜ。今度はもっと気持ちい
いこと、教えてやる。」
スカーフェイスが、再びジェイドのものを愛撫しだすと、若いジェイドは再び恍惚感に襲われ、そ
れほど時を置かずにジェイドのものが再び息を吹き返した。ジェイドのそれは、既に硬直して天
井を向いている。
スカーフェイスは、ズボンを下ろすと、用意してあったグリセリンを、手早く自身の後ろの孔に塗
る。そして、ジェイドの上に馬乗りになってきた。
「ス、スカー、一体、何するんだ?」
ジェイドが驚いていると、スカーフェイスが、ジェイドのものの上に、腰を落としていく。ジェイド
は、自分の敏感なものが、狭い穴の中に押し込まれていくのを感じる。
「ス、スカー!」
ジェイドは思わず声を上げる。スカーフェイスは、ジェイドの顔を見つめながら、ゆっくりと腰を
動かす。
ジェイドにとって、スカーフェイスの後ろの孔の中は、先ほどの口の中とはまた違った感触だっ
た。深いようで幅の狭いその洞窟は、底知れぬ何かを秘めていた。男達を狂わせてならない、
もう一つの孔・・・。その孔を、ある者は力づくで、またある者は金や権力を使って求めてきた。
孔を提供した者は、自ら屈服したかに見える相手を呑み込み、時に、その孔は歴史さえ動か
す力を持ったという。
ジェイドは、スカーフェイスの洞窟の中にどんどん呑み込まれていく。そして、スカーフェイスに
支配されていくのを感じる。通るのがやっと位の狭い洞窟だが、先の見えない深い洞窟・・・。
自分が生まれ出でて、帰るべき場所に、どこか似ているこの洞窟・・・。
スカーフェイスの顔を見ると、いつもの冷静で、勝ち誇ったような余裕のある表情が、いつし
か、苦痛か快楽かよくわからないもの、あるいは、それらが入り混じった表情に変わっている。
スカーフェイスの上半身がのけぞり、洞窟は一層狭くなる。
「ス、スカー!」
ジェイドは思わず声を上げる。
スカーフェイスの動きが早くなる。
「ああ・・・。」
ジェイドが、さらに声を上げる。スカーフェイスも、喘ぎ声を漏らす。
スカーフェイスがジェイドの両手を握り、さらに仰け反る。
「ジ・・・ジェイド。」
そして、ジェイドの名前を呼ぶ。
「ス・・・スカー!」
その声に、ジェイドは堪えられなくなり、スカーフェイスの名前を呼びながら、洞窟の中で果て
る。スカーフェイスも、ジェイドの上に放出する。

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